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投稿者: admin 投稿日時: 2011-3-23 23:36:00 (1176 ヒット)

トヨタ自動車(以下トヨタ)の急加速の原因を調査していた米運輸省は、電子制御システムに欠陥はないとの結論を発表した。

トヨタ車の大規模リコール、集団訴訟にまで発展したこの事件は、人為的なミス(ヒューマンエラー)による事故という結論になりそうだが、真相は当初から言われていたようにアメリカの官・民(自動車メーカー、一部のマスコミ、訴訟代理人など)挙げてのトヨタ叩きであると言えそうだ。
その存在が不確かであったにもかかわらず、大量破壊兵器があるはずだと言いがかりをつけて、イラクに戦争を仕掛けた構図と相通じるものを感じる。また、安全に関わる原因追及を錦の御旗としたアメリカ当局による「徹底的な調査」で、トヨタのハイブリット技術がアメリカにタダで流出した疑いもある。

当然、トヨタも「ブラックボックス」データの提供には抵抗したと思うが、日本政府による後ろ盾も期待できず、「錦の御旗」とアメリカ市場の重要性の前には、いかんとも為しようがなかったのではないか。

これが、例えばボーイング社の旅客機が墜落し、事故原因が電子制御システムの欠陥にありそうだとして日本政府が「ブラックボックス」データの提供をボーイング社に求めても、ボーイング社が先端技術データを提供するとは思えない。きっと、アメリカ政府もなんやかやとしゃしゃり出てくるだろう。

今回の事件を通して、トヨタは多くの経験と教訓を学んだので、同じような失敗は犯さないと思うが、安全に関わる原因追及を錦の御旗とした官民共闘による最先端技術の強奪は、他の国でも起こりうる話だ。

ITとは違い、モノづくりには時間がかかる。一から作るのは、それは大変なだけに、既に「在るモノ」を盗むのが一番効率的で、手っ取り早い。

最先端技術の固まりであるロボット。
例え事故原因がヒューマンエラーであったとしても、「ロボットの落ち度で事故が発生した。事故原因を調べるから、先端技術の中身を見せろ!」と言いがかりをつけられ、「見せないなら徹底的に叩いてやる! 市場から消してやる!!」と、恫喝にも似た警告を受けたとき、ロボットメーカーは一体どのように対応すればいいのでだろう。そして技術を開示することで、それが軍事技術に転用される恐れがある時、日本政府は日本企業を断固守る覚悟があるのだろうか。

トヨタの事件は、ロボットを含む日本の最先端技術の海外での取り扱いに多くの教訓を残した。
現在、経済産業省は生活支援ロボットの安全性確保の基準づくりを進めており、日本がイニシアチブをとってのロボットの国際標準化を目指している。
トヨタが今回の事件の経験と教訓をロボットの安全性確保の基準づくりに活かしてくれることを願っている。


投稿者: admin 投稿日時: 2011-3-16 23:30:00 (1117 ヒット)

2011年1月のロボティック・ライフスタイルニュースをまとめて。。。

<ロボティック・カー>

・EV開発用プラットフォームの受注を開始 (ZMP)

<ロボティック ミッション>

・HTV2号を搭載した「H2B」2号機の打ち上げに成功 (JAXA)

<ロボティック・システム>

イベントレポート → 「ロボット戦争」はどこに向かうのか?

   


投稿者: admin 投稿日時: 2011-3-1 14:31:00 (1086 ヒット)

ロボットの面白いところは垂直・水平の様々な分野に活躍の場があること。

宇宙(ロケット、人工衛星、探査ローバーなど)、飛行機(UAVなど)、モビリティ(ロボティック・カーなど)、水中探査(AUVなど)から、生活、介護、身守り、エンターテインメント、公共など多種多様な拡がりがあり、しかも、それらは通信ネットワークやシステム技術でつながる。
また、「ヒト」に近い存在として、「ヒト」を研究する上で利用したり、「ヒト」の代替として活用したりできる点もおもしろいところで、ひとくちにロボットと言っても、その利用分野、活用先によってさまざまなロボットがある。

今更ながら何故そんなことを考えたのか。

先日「ロボット戦争」をテーマにしたセミナーが行われた。そこで感じたのは参加者のロボットに対する漠然とした不安。ロボットがヒトに代わって、戦争の主役になっていくのではないかという生理的な恐怖だ。

ビジネスとしてロボットの普及に日夜頭を悩ましている立場からすれば、「心配ご無用。皆さんが心配するようなロボットはそんな簡単に作れません。まして自らの意思で動くロボット戦士など当分ありえません。まったくそんな心配ができるくらいになりたいものです」と言いたいところではあったが、このセミナーで取り上げていた「ロボット戦争のロボット」というのは、主に米軍がアフガニスタンやイラクで展開している無人航空機(UAV)、特に爆撃を行える無人戦闘機(UCAV)のことで、遠隔操作によって操縦されるため、「戦闘の非人格化=プレイステーション感覚」に陥り易く、誤爆や制御不能などに伴う付随的被害(多数の民間人を殺害)が問題になっているという。

ヒトに善人と悪人がいるのではなく、ヒトの心のなかに善と悪があるように、ロボットも使うヒトの用途によって、平和利用にも殺人兵器にもなる。そんなヒトの心を映し出す鏡のような存在としてもロボットは興味深い。

ただし、技術的に今は「心配ご無用」でも、技術が進化すればロボットはやがて「大変な危惧」になる存在になる。ロボット(機械)とヒトはどのように付き合って(関係性)いくことになるのか。
見守っていきたいと思う。



投稿者: admin 投稿日時: 2011-2-23 21:13:00 (1088 ヒット)

2005年に会社を立ち上げる際、ロボット(※)との暮らしを通して、これからどんな新しい生活が始まるのか。今後ヒトと機械と社会との関係性はどうなっていくのか。
上質で創造性に富み、人々がより豊かで幸せになれる生活、それを“ロボティック・ライフスタイルR”と名付けた。

警視庁は、横断歩道上の歩行者の動きをカメラでとらえ、渡り切れない恐れがある場合に自動で青信号を5〜15秒延長する「歩行者感応式信号機」を都内に設置した。
これまでも、車の動きをカメラで感知して赤と青の時間を調節する信号はあったが、画像処理の精度を上げることで夜間でも人の動きを感知することができるようになり、導入に踏み切ったようだ。
警視庁は、3月までに高齢者の往来が多く、横断歩道が長い交差点(10ヶ所)にこの「歩行者感応式信号機」を設置するとのこと。

研究のための研究、飯の種のための開発ではなく、人々がより豊かで幸せになれる社会生活実現のためにこそ、ロボットはあるべきだ。


(※)一般的なロボットのカタチ(ロボット単体)にとらわれることなく、人間の要求や環境に応じて動いたり、人間の行動を自動的に支援してくれる商品、及びロボットテクノロジーを使ったサービスやシステムのことを指します。そして、“ロボティック・ライフスタイルR”における理想のロボットとは、
カタチがどのようなものであれ、想像的かつ上質であること。機能だけが目立つことなく、生活に溶け込み、さりげなくヒトを支援すること。愛情がわき、長期間大事にされ、生活者と共にストーリー(時間)を共有できる存在であること。そして、なにより、ヒトが幸せを実感できる存在であること。

参考:東京新聞(2011年1月1日)


投稿者: admin 投稿日時: 2011-2-9 16:20:00 (1126 ヒット)

2010年12月のロボティック・ライフスタイルニュースをまとめて。。。

<ロボティック・カー> 

・埼玉県、熊本県との次世代パーソナルモビリティの実証実験 (ホンダ)
・電動二輪車「EV-neo」のリース販売を開始 (ホンダ)
・スマートフォン向けにカーナビ情報提供 (トヨタ)

<ロボティック システム>

・立体顔画像を使った歩行型顔認証システムを開発 (セコム)
・イオン津田沼ショッピングセンターに「次世代型おもてなし駐車場」を導入 (イオンリテール)

<ロボティック システム> 

・生活支援ロボット安全検証センターをつくば市に開設 (NEDO)


NEW商品 → 「近距離移動用パーソナルモビリティの市場と将来性2011」



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NPO法人ロボティック普及促進センター

[ 書籍のご紹介 ]

『近距離移動用パーソナルモビリティの市場と将来性2011』

『高齢者・障害者の次世代自立支援機器と介護者・障害者のニーズ分析2010 』

『宇宙関連ビジネスの波及効果と有望分野 (PDF版) 』

『近距離移動用パーソナルモビリティの将来性 (PDF版)』

『2009年版 住宅・住設メーカーのRTの取組みとサービスロボット分野別市場規模』

『2008年版 企業向けサービスロボットの導入ユーザーの評価と今後の市場』

『2007年高齢者・障害者の次世代自立支援機器の市場性と介護施設のニーズ分析』

『2006, Update on the Partner Robot Market and Analysis of Key Technologies and Parts [Color Edition]』



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