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視点 : チェスと皇帝と箱根駅伝
投稿者: admin 投稿日時: 2007-11-24 23:28:00 (1238 ヒット)

<つづき>
今年の箱根駅伝は各大学間のレベル差がなく、戦国駅伝と言われていた。
特に往路は、抜きつ抜かれつのおもしろい展開になった。

カーツワイル氏はその著書「The Singularity is Near: When Humans Transcend Biology」(2005年)※の中で、人類は2045年までにSingularity(特異点)に到達するとしている。

「特異点」とは、「様々な科学技術の指数関数的成長がピークに達する点」のことで、人間の知能と機械知能との分岐点を指す。

著書「スピリチュアル・マシーン」で、この特異点のわかりやすい例としてチェスの発明者と中国の皇帝の話を挙げている。(要約)

『皇帝はこの新しいゲームにとても夢中になり、発明者にほしいものを何でもやろうと言った。
発明者は、「最初の升目に米を一粒。二番目の升目に米を二粒。三つ目の升目に米四粒。そして四つ目の升目に・・・」

皇帝は発明者の願いをすぐに聞き入れた。
そして32升目が過ぎたとき、皇帝は発明者に約40億粒の米を授けた。
しかし、やがて皇帝は破産してしまう。
なぜなら升目ごとに米粒の数が倍々に増していくので、最終64升目の米粒の数は、1兆1千八百万倍になってしまったから。

1940年代に最初のコンピュータが作られて以来、コンピュータの速度と能力はおよそ32回、倍々ゲームで増えてきた。
つまり、今の状況はチェス盤の半分を過ぎ、残りの半分に入ろうとしているところ』

21世紀も7年が立った。

テクノロジーの発達が機械知能を進化させ、われわれの知能を上回る段階に少しずつ近づいてきたのかもしれない。

そして、箱根駅伝5区・順天堂大学4人追い抜きのように、一気にわれわれの知能を抜き去る日が来るのかもしれません。

もちろんカーツワイル氏の予想通りの世界になるかどうかはわからない。でも「覚悟」だけはしておいたほうがよさそうだ。

※「ポスト・ヒューマン誕生」(NHK出版)

参考書籍 : 「スピリチュアル・マシーン コンピュータに魂が宿るとき」(翔泳社/2001年)

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