グリーンフリーズ

投稿日時 2007-5-28 22:09:00 | トピック: 視点

1988年のケニヤへの新婚旅行をきっかけに、1995年までの間、野生生物生態系、オゾン層、地球温暖化、気象などの環境に関するイベントを数多く手がけていた。
その中でも1993年にグリーンピース・ジャパンと行ったノンフロン冷蔵庫「グリーンフリーズ」のキャンペーンは、印象に残るイベントだった。

グリーンピースはオゾン層破壊を食い止める手段として環境負荷の少ない冷蔵庫を「グリーンフリーズ」としてドイツのメーカーと共同で開発。世界の主要メーカーにグリーンフリーズを製品化するよう働きかけた。

いまでこそ、日本の企業も「環境にやさしい商品」とか「ECO」とか謳っているが、当時、環境問題に関心のあった企業は、日本アイ・ビーエムなど数えるほどしかなかった。
環境イベント開催のための協賛金集めに奔走した経験から、それは断言できる。
世の中はまさにバブルの頃で、排気量や馬力の大きい自動車に代表される、資源浪費、環境などまったく無関心の時代だった。

グリーンフリーズキャンペーンが画期的だったことは、理念を具体的な製品に落とし込み、情報を公開して、それを世界のメーカーに突きつけ、消費者を巻き込みながら、忍耐強く長い時間をかけて、メーカー各社に製品化を実現させたこと。

93年にはじめて行ったグリーンフリーズ展示会には、当初の予想に反して松下電器、東芝、日立などの大手メーカーをはじめ、中小部品メーカーの関係者が、大勢来場した。
特に印象深かったのは、グリーンフリーズを隅々までチェックし、メモや写真を撮って、無言で帰っていく技術者たちの姿。

とはいえ、松下電器をはじめ国内主要家電メーカーがノンフロン冷蔵庫を発売したのは、それから10年もたった2002年。地球温暖化防止京都会議からさえ、5年がたっていた。
グリーンフリーズが、決して高度な技術製品ではなく、途上国でも作れる技術によって開発されていたにもかかわらず。

しかし、松下電器はそれ以降「エコのナショナル」をキャッチフレーズに、環境にやさしい家電商品を次々と発売し、グリーンピースと共同でセミナーを開催したり、「イーユーハウス」まで作るまでになる。

1997年、グリーンピースは国連環境計画(UNEP)から、グリーンフリーズの開発とそれを世界に広めた功績により、「国連オゾン層保護賞」を授与された。



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