上海万博 失敗を経験したからこそ将来につながる「見本」市

投稿日時 2010-6-29 22:01:00 | トピック: 視点

前原国土交通相がアメリカへの新幹線の積極的な売り込みを発表したその日、上海万博がはじまった。

TVで見る限り、日本館の展示内容はトヨタのバイオリンロボットにしろ、パナソニックのライフウォールにしろ、最先端の展示ではないが、それもそのはず、基本コンセプトが「愛・地球博」の理念「自然との共生」を継承したとのこと。

「日本産業館」も含め、市場投入のタイミングを見計らっている製品や、商品化したばかりの新製品をいかに中国市場に売り込み、浸透させていくか、そのショーケースとしての万博という位置づけになっており、今月半ばにNEDO主催で行われる人間支援型ロボットのイベントも同じ趣旨を感じる。

先端技術をわかりやすい展示やショーを通じて紹介しつつ、日本の製品を中国市場に売り込むというソフト戦略は、大阪万博から愛知万博まで、バブル期間を通じて数多くの開催された地方博を通じて養ってきた日本のイベント行政の成果ともいえる。
イベント行政は税金のムダ使いと目の敵にされているが、巨額の予算をかけて数々の失敗を経験したからこそ将来につながることもある「見本」のような気がする。
「生命体のように呼吸する」環境を前面に押し出した日本館も、紅紫色の蚕をイメージした外観デザインを含め、とても洗練された印象で、これもさまざまな展示イベントを通して経験してきた大きな成果だろう。

それにしても、発展する中国市場を狙っては、欧米も万博外交などを通じて積極的に攻勢をかけており、19世紀末の列強による武力侵略を少しほうふつさせるものがある。




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