ワールドカップ5大会分のストーリー 

投稿日時 2007-7-3 23:57:00 | トピック: 視点


昨年のサッカーワールドカップ。日本代表選手発表時にはTV中継もされ、国民の高い関心を集めた。

そこには、国民皆が共有してきた多くの「ストーリー」があった。

それは、Jリーグ誕生からはじまり、ドーハの悲劇、クラブチームの消滅、フランス大会出場、カズの代表落選、日韓大会開催、中国でのアジアカップ優勝、北朝鮮との無観客試合・・・

ロボットが本格的に普及するまでに、ワールドカップ5大会分くらいはかかることを考えると、その間にたくさんの「物語」を紡ぐことが必要だ。

すでに我々は、歩き、走るASIMOの姿を、愛されながらも、挫折したAIBOの姿を、地道に働くルンバの姿を、見てきた。

今後も多くの失敗と少しの希望を繰り返しながら、ロボットは少しずつ生活の中に入ってくるだろうし、皆が共有できる多くの「物語」を通して、研究者と国民が共にロボットと暮らす生活を考えていくことが、大切だ。

日本代表にサプライズ選出されたJEF千葉の巻選手は、代表に選ばれるのは厳しいという声が多い中で、どのようにモチベーションを保っていたかという質問に答えて、

「もちろん僕も厳しいというのはすごくわかっていました。
でも、本当に多くの人が僕のことを期待してくれて、町でも『頑張れ』と 声をかけてくれました。
そういう応援が僕の支えになりましたし、そのなかで僕自身があきらめてしまったら、そういう周りの人たちにも失礼だという気持ちがありました」

そして、
「改めて、努力というものは人を裏切らないんだなと感じました」

泥臭く、アグレッシブに、前へ進んでいくしか、道はない。


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