その「リアル感」が若者をして実現可能な範囲での発想を余議なくさせている

投稿日時 2010-6-10 16:40:00 | トピック: 視点

山崎直子宇宙飛行士が搭乗したスペースシャトル「ディスカバリー号」がケネディ宇宙センターから打ち上げられるおよそ50時間前、有楽町で「月探査ナショナルミーティング」が開催された。

このミーティングの目的は、「月探査に関する懇談会」での検討状況を踏まえ、日本らしい月探査とは何かについての意見交換を行い、そこで得られた意見を今後の月探査に活かしていくこと。
今回、主催者が特に注力したのが若い人の参加と、積極的な意見。プログラムの第二部では、事前に選ばれた学生パネリスト5名と、中学生から大学院生までの参加者を交え、発表と討論が行われた。

しかし、肝心の若い人たちの意見は、極めて真っ当で非常に模範的なもの。
大人たちが意図した「若者らしい突飛な発想」は、ほぼ皆無で、進行役は盛んに残念がっていたが、ゲストや委員からはその意見に同感しつつも、「自分たちの若い頃は日本人が宇宙飛行士になったり、日本が月探査を目指すことなどは夢物語だったが、今ではそれらが実現し、現実のものになったことで、若い人たちも夢よりも実現可能性のある提案になったのではないか」といった意見も出されていた。

国際宇宙ステーションで男女の日本人宇宙飛行士が活躍する時代。
宇宙開発が夢物語でない今、その「リアル感」が若者をして実現可能な範囲での発想を余議なくさせているのかもしれない。



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