定時運行、当たり前の難しさ

投稿日時 2009-10-2 9:16:00 | トピック: 視点

どのような職種、分野に関わらず、本当にすばらしいプロの現場というのは、傍から見ると以外なほど静かなものだ。

HTV技術実証機を搭載したH-?Bロケット試験機が「定刻」通り、「静か」に打上げられた。あっさり発射されたというのが映像を見ての印象だ。
もちろん、この「あっさりとした発射」の陰には、関係者の計り知れない努力と綿密な計画、何十回にもわたる打ち上げシミュレーションがあったことと思う。
それゆえ、この「あっさり感」は重要だ。

H-?Bは、HTVを国際宇宙ステーションに運ぶだけでなく、大型の人工衛星を宇宙に届ける打ち上げ輸送機。「輸送」である以上、「定刻」に出発して、「定刻」に到着するのが理想であり、使命だ。
商業打上げ輸送の国際的な競争を考えた場合、この「定時運行」は種子島宇宙センターという立地上の不利な条件を補ううえで、大きな要素になることと思われる。

技術がありながら、宇宙の商業化では欧州やロシアに遅れをとり、最近ではインドや中国にさえ追い上げられている日本にとって、当たり前のように「定刻」に打ち上げられた今回のH-?Bロケットの「定時運行」は、とても大きな成果だと思う。


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