地震・雷・ロボット・システム

投稿日時 2009-9-2 20:17:00 | トピック: 視点

8月に発生した駿河湾を震源とした地震。
気象庁は最初の地震波をキャッチしてから3.8秒後に緊急地震速報を「高度利用者向け」と「一般向け」に発表した※。

この「緊急地震速報システム」は、2007年2月に「高度利用者向け」が、また2007年10月から「一般向け」の運用を開始。
「一般向け」の運用が始まってからまだ2年ということもあり、対象地域に主要動が間に合わなかったり、予測震度が最後までブレてしまったり、誤報があったりとこれまでも課題が指摘されてきた。

今回も地震発生時刻が早朝ということもあり、テレビやラジオをつけていた人がどれくらいいたのか、情報伝達の手段に課題を残したものの、この「緊急地震速報システム」のすばらしいところは、ものづくりには長けていても、とかく、システムやフォーマット、コンセプトメーキングに弱い日本にあって、それがまさに「システム」として運用されていること。

モノは簡単にマネされるが、システム技術や運用は高度のノウハウが必要なため、一朝一夕でできあがるものではなく、短時間にマネされる可能性が低い。
ロボットも、ものづくりとしてだけではなく、システムとしてどのように活用していくのかという視点がやはり重要だ。

※今回の緊急地震速報は地震波検知から約1分間に10回発表された。その内、一般向けは最初の1回のみ。





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