自動車業界頼み市場規模予測(1)

投稿日時 2008-2-16 18:39:00 | トピック: 視点

(つづき)
今回の成果報告会では、ロボットの市場予測についても発表があった。

これまでのロボット市場予測は、2001年5月の「21世紀におけるロボット社会創造のための技術戦略調査報告書」をベースにしてきた。

そのときの2025年のロボット全体の市場規模は約8兆円。

その後、「新産業創造戦略」(2004年5月)で、約6.2兆円に修正され、これがロボットに関する公式な市場予測数値となっていた。

今回は、RT(Robot Technology)製品を含めた市場規模予測を行っている。

RT製品とは、「機械システム製品のうち、その製品の主たる役割を果たすために必要な行為の全部又は一部を、センサー、知能・制御系、駆動系の3つの技術要素を組み合わせたRTを活用して動作するもの」と定義され、例として、
自動車のASVやエアコンの自動気流制御機能などを上げている。

そして2025年におけるRT製品(自動車、家電・住宅、建設機器など)の市場規模を1.24兆円と予測。

このRT製品を含め、次世代ロボット、生産に関連するRTシステム(ライン構築、システム設計など)、産業ロボット全体で、約5.4兆円と試算している。

さらに、交通事故による社会経済的損失額(2004年度)、約6.7兆円がASVの普及で4割程度減少すると見込んで、社会経済的損失低減効果、約2.1兆円を足して、
2025年のロボット・RT関連産業の市場規模を、約7.5兆円になると推定している。
(つづく)



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