ロボット市街戦

投稿日時 2008-2-8 14:33:00 | トピック: 視点

昨年、NHKBSで放送された「証言記録 マニラ市街戦」。

レイテ島沖海戦で主力戦艦を失った日本海軍は、陸軍の意向とは反対にルソン島に上陸した米軍を首都マニラで迎え撃つことになり、マニラ市民100万人を人質にする形となった。

銃撃や狙撃、夜間の斬りこみで反撃する日本軍に対し、米軍は激しい無差別砲撃を行い、また米軍の支援を受けたフィリピン人抗日ゲリラ、日本軍により組織されたフィリピン人密告者が複雑に絡み合い、双方が人を見れば敵と思う極限状況の中でフィリピン人への殺戮が重ねられていく。

1ヶ月に及ぶ攻防戦により、日本軍16,555人、米軍1,010人、マニラ市民10万人が戦死。

番組は、何故このような悲惨な状況になっていったのかを、日米の元兵士、フィリピン人生存者の証言によって明らかにしていく。

市街戦は民間人の中に工作員や武装勢力が紛れこむため、誰が敵なのか、敵がどこにいるのか、その判別が難しく、勢い疑心暗鬼となってヤラレル前にヤッテしまえという異常な精神状態になりやすく、レバノンやモスタル(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)でも、また現在のイラクでも多くの民間人が市街戦の犠牲になっている。

イラクで米軍が軽機関銃を装備したロボット(SWORDS)3台を実戦配備したという報道があった。

まずは遠隔操作による偵察とパトロールに使われるようだが、一人の米兵も無駄死にさせたくない米軍は、今後ロボットの実戦配備を増やしていくと思われる。

正規軍、武装勢力、ロボットによる市街戦で民間人が殺戮されたというニュースが届く日も近いかもしれない。



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