ロボットが街に出る日

投稿日時 2007-6-2 21:40:00 | トピック: 視点

将来、ロボットが公道でも使われるようになると、インフラの整備と共に社会的なルール作りが必要になる。
その際のお手本は、やはり自動車。

道路や信号などの交通インフラ、運転者教育、事故の際の保険など、車の発展と共に長い時間をかけてそれらは整備され、今日に至っている。

2005年に福岡市で公道でのロボット実証実験が行われた。
現在の道路交通法ではロボットが自由に公道を動き回ることはできない。
なにか事故があるといけない、人が怪我をしたら誰が責任をとるのか、など小難しい問題があるため、実証実験では動くロボットの回りを人間が警備する、などというおかしなことになっていた。

とはいえ、あれほど鳴り物入りで登場し、小泉前首相が首相官邸で乗り回すパフォーマンスを演じたあのセグウェイでさえ、いまだ公道を走ることができない現状では仕方のないことなのかもしれない。

また産業用ロボットの強力なイメージやロボットが暴走した場合のリスクを考えれば、ロボットの安全問題が論議されることは当然ではあるにしろ、日本だけで年に8,000人もの交通死者を出している自動車が社会に受け入れられていることに比べて、行政の対応はあまりにも慎重過ぎるという気がする。

車が事故を起こしても「交通事故」だが、ロボットが事故を起こせば「殺人者」になる可能性があるからだろうか。

とはいえ、ロボットの取り扱いや社会ルールに関する説明を運転免許証更新時に聴く日もやがてやってくるだろう。
そして将来、「免許証更新」という言葉は、「ロボット免許」のことを指すようになるかもしれない。


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