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2011国際ロボット展
2011-11-08
11月9日〜12日
東京ビックサイト

http://www.nikkan.co.jp/

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投稿者 スレッド
admin
投稿日時: 2011-11-10 18:50  更新日時: 2011-11-10 18:50
管理人
登録日: 2005-11-24
居住地:
投稿数: 105
 Re: 2011国際ロボット展
産業用ロボットゾーンとサービスロボットゾーンに分かれ、2年に一度開催される国際ロボット展。
サービスロボットゾーンを回っての印象を記す。

トヨタ自動車が初めて出展。下肢麻痺などで歩行が不自由な人の自立歩行を支援する「自立歩行アシスト」と、移乗を支援する「移乗ケアアシスト」を展示(静展示のみ)した。

パナソニックは病院での薬剤や検体の搬送を行う自律移動ロボット「HOSPI」と、遠隔で対話や巡回監視が出来るコミュニケーション支援ロボット「HOSPI-Rimo」を出展。

また、厚生労働省が共同ブースに出展したのをはじめ、人の視覚をサポートして、障害物を回避しながら歩行を先導する「ガイダンスロボット」(日本精工)、歯科臨床実習用ヒト型患者ロボットシュミレータ「SIMROIDO」(ココロ)、加齢などにより脚力が低下した人の歩行を支援する「リズム歩行アシスト」(本田技術研究所)、話しかける人の言葉やセンサに反応して、うなずきながらメッセージを返すスマイルサプリメントロボット「うなずきかほちゃん」(ピップ)の他にも、医療や介護の現場での活用が見込まれるロボット(リハビリ、上肢/下肢麻痺訓練、内視鏡手術など)が数多く展示されていた。

東日本大震災を受けて、災害対応関連のロボットの出展も目立った。
ちなみに、三菱重工が出展した災害時支援ロボット「MHI-MARS-D」は、原子力プラント用ロボットとして10数年前に開発されたロボット。東京電力福島第一原発の事故の時には整備されていなかったために、まったく活用できなかった。

外国からは、ドイツ、韓国、台湾がそれぞれ共同ブースを出していたが、過去の出展に比べ、韓国、台湾のロボットの性能と質感が向上していた。オリジナリティを感じるロボットこそなかったものの、これまで感じた違和感ともいえる日本のロボットとの技術面・デザイン面の差が、今回は相当縮まった印象を受けた。
特に、2台のモジュールを窓の内側と外側から挟んで動かす窓掃除ロボット「WINDORO」(韓国・Ilshim Global社)や、吸引力、静寂性にすぐれた自動掃除ロボット「PEGATRON」(台湾・Unihan社)は、実用レベルが高いと感じた。

ほとんどのロボットがロボット単体の紹介で終わっている中、富士重工業/住友商事はサービスロボットゾーンで最大の小間を使って、清掃ロボットの「使い方」を提案。
ブース内に疑似事務所を設営し、人手による清掃と専用部小型清掃ロボットによる清掃とで、その時間、品質、コストを比較し、清掃ロボットによる清掃を行うメリットと、具体的な姿をわかりやすく紹介していた。

その他、NTTデータがロボットサービスインテグレータとして出展していた。

展示会全体の印象としては、「目新しい」ロボットがなかった代わりに、実用段階の介護支援ロボットが増えたこと。韓国、台湾のロボットの技術と質が向上したこと。災害対応ロボットが目立ったこと、など。

それにしても、サービスロボット市場の牽引を期待され、社を挙げてロボット事業を推進しているトヨタ自動車とパナソニックの、かくも控え目な小間展示をなんとコメントすればよいのだろう。

「ロボットと共に創る未来」をテーマにしながらも、主催者と出展者の目指す方向がバラバラで、よくも悪くも雑多・雑然とした展示会であるとはいえ、もう少し力の入れようもあるのではないか。

トヨタ自動車は、自動車で培ってきたモノづくり技術を応用してパートナーロボットの開発を進めている。  
2007年11月に「グローバルビジョン2020」でパートナーロボットを中核事業のひとつにしていくことを発表。2008年にはロボット実用化に向け、広瀬工場(豊田市)内に広大なロボット開発棟を建設。分散していたロボット開発拠点を集約、強化すると共に、「パートナーロボット部」を設置して、現在、「介護・医療」、「パーソナル移動」、「家事」、「製造モノづくり」の4つの領域に焦点を当てて、開発に取り組んでいる。

そのトヨタ自動車のブースはたった2小間。しかもロボットは動かない静展示であり、その作りもいかにもやっつけ仕事の印象を受ける。

片や、パナソニック。これまで培ってきたファクトリー・オートメーションの技術を組み合わせ、それを転用、応用して、2000年代初期からサービスロボットの開発を進め、2008年4月には、社長をリーダーにロボット事業化プロジェクトを発足。「人が主体、ロボットはアシストに徹する」と定義し、3つの領域(医療福祉、生活、作業・労働)でロボット事業を進める事を表明。
ロボット単体を販売するだけではなく、システム構築、ソリューションの提案を含めた「病院まるごとロボット化」、「家まるごとロボット化」、「工場まるごとロボット化」の事業を推進して、2015年には上記3分野で1,000億円の事業規模にすること、そのうち医療福祉分野を300億円規模に成長させることを明らかにしている。

そんなパナソニックだが、今回の展示は「まるごとロボット化」の理想とはほど遠いロボット単体の展示が中心。同社の副社長がロボットビジネス推進協議会会長に就任している手前もあってか、見た目の展示装飾だけは配慮したという印象。

次回の国際ロボット展では、今回の富士重工業/住友商事のような、ロボット導入による具体的な効能やソルーション提案をする企業が少しでも増えることを、また、サービスロボット市場の牽引が期待されているトヨタ自動車とパナソニックの一層の奮起に期待したいと思う。

(小林賢一 ロボットメディア)


2009 国際ロボット展
2007国際ロボット展
2005国際ロボット展
robocasa
NPO法人ロボティック普及促進センター

[ 書籍のご紹介 ]

『近距離移動用パーソナルモビリティの市場と将来性2011』

『高齢者・障害者の次世代自立支援機器と介護者・障害者のニーズ分析2010 』

『宇宙関連ビジネスの波及効果と有望分野 (PDF版) 』

『近距離移動用パーソナルモビリティの将来性 (PDF版)』

『2009年版 住宅・住設メーカーのRTの取組みとサービスロボット分野別市場規模』

『2008年版 企業向けサービスロボットの導入ユーザーの評価と今後の市場』

『2007年高齢者・障害者の次世代自立支援機器の市場性と介護施設のニーズ分析』

『2006, Update on the Partner Robot Market and Analysis of Key Technologies and Parts [Color Edition]』



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