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2007国際ロボット展
2007-11-28
11月28日〜12月1日
東京ビッグサイト
http://www.irex2007.jp/index2.html

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投稿者 スレッド
admin
投稿日時: 2007-12-1 22:50  更新日時: 2007-12-7 22:29
管理人
登録日: 2005-11-24
居住地:
投稿数: 105
 Re: 2007国際ロボット展
『「RTが未来を拓く」−ものづくりからパーソナルまで−』をテーマに開催された第17回国際ロボット展。
東京ビッグサイトの東ホール3つを使って、産業用から非製造業まで199社、66団体のロボット及び関連機器が一堂に会した。

全体は産業用ロボットゾーンとサービスロボットゾーンに分かれていたが、その2/3以上は産業用ロボットで占められていた。

a)産業用ロボットゾーン

国内、海外共に業績好調な勢いそのままに、不二越、ダイヘン、ファナック、デンソーウェーブ、川崎重工、三菱電機、アマダなどの国内大手企業、また、KUKAやABBなどヨーロッパ企業も大きくブースを展開。

その中でもひときわ目立っていたのが、安川電機。
正面に巨大な「第10世代液晶ガラス基板搬送ロボット」を配し、人と同じ腕の動きができる双腕7軸多関節ロボット「MOTOMAN-SDA10」や自動車のアーク溶接や塗装を行うロボット、ホクショーの石川工場に設置されている「MOTOMAN-DIA10」による組み立て工程の実演など、従来の「単純作業を行う工場ロボット」のイメージを一新する「多機能な作業を行える知能ロボット」が数多く出品されていた。

また、新型サービスロボット「SmartPal V」とプロジェクター内蔵ロボット「SmartGuide」の実演も行われていた。
床に落ちたモノをお辞儀した形で取ることのできる「SmartPal V」は、その双腕機能が「MOTOMAN-SDA10」などの次世代ロボットにも活かされているという。
「SmartGuide」は移動機構にプロジェクターを載せたロボットで、籠をつけてポーターロボットにしたり、ディスプレイを載せて案内ロボットにしたりと、さまざまな用途に対応できるよう設計されている。

自在に躍動する安川電機の次世代ロボットは、サービスロボットの実用化が産業用ロボットから進められることを予感させる、今回の国際ロボット展を代表する展示だったと思う。

b)サービスロボットゾーン

研究開発段階のロボットから業務用、一般消費者向けロボットまで、多種多様な製品が出品されていた。

?サービスロボットの実用化

前回2005年の展示では、愛・地球博に出品されたプロトタイプロボットが大きなスペースをとり、まだ「夢」の部分がクローズアップされていたが、今回はサービスロボットを本格普及させ、ビジネスとして成功させたいという「本気度」が伝わってきた。

オムロンの「KAO-Vision」を搭載して警備機能効果を高めた「Reborg-Q」(綜合警備保障)、
イオンショッピングセンターや西村京太郎記念館の案内役として活躍する新型「enon」(富士通フロンテック)、
そして、エレベータ連動清掃ロボットや医薬品容器搬送ロボットなどを出品した富士重工業。清掃と容器運搬という一見地味な内容だが、展示期間中ずっとロボットを稼動させ続けることで、システム機器としての信頼性を強くアピールしていた。

これら三社に共通するのは、ロボットを単体ではなく、システムとしての活用提案を行っていることと、メンテナンスを含めたメーカーとしての信頼性に最大限の注意を払っていること。
顧客に対して、当たり前のことを当たり前にやろうという姿勢がうかがえる。
富士重工業のブース位置が産業用ロボットゾーンとの境界にあったことは今後のサービスロボットの実用化を考える上で象徴的な意味合いを感じた。

?韓国企業

12社が出展。相変わらず日本製ロボットのパクリのような製品が多く、オリジナルティは感じられないが、前回に比べクオリティが格段に向上している。
特に3社が出品した掃除ロボットは性能、質感ともに本家i-Robot社の「ルンバ」を上回る出来。韓国では人気製品として、一定の市場ができつつあるようだ。掃除ロボットを出品する企業が見当たらない日本とはだいぶ様子が違う。
ユジンロボットの担当者によると、韓国人は掃除ロボットに完璧さを求めていないし、日本のように部屋にモノがたくさんないことなどが韓国で掃除ロボットが売れている要因のようだが、韓国と日本との掃除機に対する考えの違いからか、日本企業からの具体的な提携話はないという。
国をあげてサービスロボット産業育成に取り組む韓国が、2年後、どんな商品を出してくるのか楽しみな反面、近い将来、日本企業にとって相当脅威になることは間違いない。

?床下点検ロボット

レスキューロボットの研究開発が進み、実用化されるロボットも現れてきた結果、大手のトピー工業をはじめ、シロアリ防除のアサンテ、産業技術総合研究所/AUCなどが、レスキューロボットを応用した住宅の床下点検ロボットを出品していた。
今後、住宅メーカーや工務店が住宅の保守点検や新規顧客開拓のツールなど、顧客との長期にわたる関係性を維持していくための手段のひとつとして、床下点検ロボットを活用する可能性は高い。

?マイクロソフト

今年の「東京モーターショー」にも出展して話題となったマイクロソフトが、ソフトウェア開発キット「Robotics Studio」を出品していた。
今後、日本の中小ロボットメーカー、大学・研究所などへの営業攻勢を強めていくようだ。

?シミュレーションロボット

教育・研修用シミュレーションロボットは需要拡大が見込まれている分野。
歯科実習用ロボット「シムロイド」(ココロ)、育児体験ロボット「マイベビー2」(山崎教育システム)などの教育実習用ロボットが出品されていた。
ロボットテクノロジーを使ったさまざまなシミュレーション商品が今後増えていくだろう。

?自動車、家電、エレクトロニクスメーカー

トヨタ、日産、ホンダなどの自動車メーカー、松下電器、日立、三洋電機などの家電メーカー、富士通、NEC、東芝などのエレクトロニクスメーカー、それら日本を代表し、ロボットの開発も進めているメーカーからの出展がひとつもなかった。
安全性、信頼性、市場性、事業性などなど、サービスロボットの実用化をさまざまな角度からシビアに検討した結果、まだその時期ではないと判断したのだろう。
逆に言えばこれら日本を代表するメーカーが出展しはじめたときにサービスロボットの実用化の動きがあると考えるのが自然だろう。
しかし、その場合、産業用ロボットの展示会というイメージの強いこの「国際ロボット展」に出展するよりも、SEATECや東京モーターショーへの出展を考えるかもしれない。

その他、注目した出品物では、

世界最小サイズのヒト型二足歩行ロボット「i-SOBOT」(タカラトミー)、
受付ロボット「メカドロイド タイプC3」(ビジネスデザイン研究所)、
下水道管渠検査ロボット「もぐりんこ200」(石川鉄工所)、
高速道路での工事作業員の危険回避支援システム「仁王」(アスウェイ)、
カードを使ったアーケードゲーム機「カードDEチャレンジSimROBOT」(イクシスリサーチ)、
二足歩行ロボットのプライズゲーム機「ロボキャッチャー」(メカトラックス)、
そして、ロボット技術取得のための講習、教材、検定を事業内容にゼットエムピーなど3社が共同で立ち上げた「ロボテスト」など。

○併催事業

i-Robot社の会長を招いての日米欧の「ROBO Link Forum」をはじめ、「日韓サービスロボットワークショップ」などサービスロボットに関する多くのビジネスセミナーが併催された。

日米欧韓共、サービスロボット市場がこれから拡大していくことでの認識は一致しているが、では実際どのようにすれば市場が形成されていくかに、明確な回答はなかった。
まずはメーカーとユーザが共同して取り組み、実績を積み重ねていくしかないのだろう。
サービスロボットの市場が生まれるかどうかは、次回開催までに実用化の成功事例をどれくらい増やすことができるかにかかっている。

(小林賢一 ロボットメディア)

参考 :
イベントレポート「2005国際ロボット展
ジャーナル「戦士の顔
ジャーナル「血液検体搬送ロボットシステム
ジャーナル「RTの切り分けと民俗学的アプローチ
robocasa
NPO法人ロボティック普及促進センター

[ 書籍のご紹介 ]

『近距離移動用パーソナルモビリティの市場と将来性2011』

『高齢者・障害者の次世代自立支援機器と介護者・障害者のニーズ分析2010 』

『宇宙関連ビジネスの波及効果と有望分野 (PDF版) 』

『近距離移動用パーソナルモビリティの将来性 (PDF版)』

『2009年版 住宅・住設メーカーのRTの取組みとサービスロボット分野別市場規模』

『2008年版 企業向けサービスロボットの導入ユーザーの評価と今後の市場』

『2007年高齢者・障害者の次世代自立支援機器の市場性と介護施設のニーズ分析』

『2006, Update on the Partner Robot Market and Analysis of Key Technologies and Parts [Color Edition]』



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