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「ロボット戦争」はどこに向かうのか?
2011-01-22
拓殖大学文京キャンパス

主催:「武器と市民社会」研究会/拓殖大学海外事情研究所
http://aacs.blog44.fc2.com/

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投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。

投稿者 スレッド
admin
投稿日時: 2011-1-23 16:38  更新日時: 2011-1-23 20:33
管理人
登録日: 2005-11-24
居住地:
投稿数: 105
 Re: 「ロボット戦争」はどこに向かうのか?
「武器と市民社会」研究会の連続セミナーシリーズ最終回のテーマは、「ロボット戦争」。

はじめに、司会進行役のオックスファム・ジャパンの夏木碧氏より、「ロボット戦争」をテーマに取り上げた背景と趣旨説明が行なわれた。

『1990年代の湾岸戦争以降の「戦争のハイテク化」は、無人航空機や車両の「ロボット」が戦場で活躍する時代をもたらし、米軍はアフガニスタンとイラクで大量の無人航空機(UAV)を投入。当初は偵察用だったUAVは、今では爆撃も行うようになっている。

アメリカをはじめ、ヨーロッパ諸国、ロシア、中国、イスラエル、シンガポールなど数十カ国が、「ロボット兵器」の開発に取り組み、「ロボット兵器」の市場が拡大するなか、民用技術と軍事技術の境目は曖昧になり、情報通信技術の発展が技術の拡散を容易にしている。

「ロボット兵器」の登場は、戦争をどのように変えているのか? 
このような戦争は、人道的なのか、それとも非人道的なのか? 
既存の国際人道法は、この状況に対応できるのか? 「ロボット戦争」では一体誰が「戦闘員」なのか? 
戦争犯罪の責任は誰が負うのか? 
民間の科学者たちは、どのような問題や葛藤に直面しているのか? 
ハイテク技術の拡散は制御すべきなのか? 
ハイテク技術を持たない国家や非国家集団は「ロボット戦争」にどう対応しているのか?

戦争が急速にハイテク化するなかで、議論が追いついていない様々な論点について、皆さんと共に議論を深めていきたい』。

それを受けて、拓殖大学海外事情研究所教授の佐藤丙午氏が「ロボット戦争」の時代の戦略的、社会的問題について、
『「ロボット戦争」は戦争の効率化をもたらす。自国側の人的被害を考える必要がないので、戦争を回避(抑止)することより、行動する方向に変化する恐れがある』と述べた。

続いて、朝日新聞記者の小宮山亮磨氏が、昨年の取材(「アカデミアと軍事」)経験を踏まえて、千葉大学副学長のグループが米軍とオーストラリア軍が主催するロボットコンテストに参加し、開発費の5万ドルを受け取っていたこと、米軍が下部組織を通じて、日本の研究者に「研究助成」(5千ドル)、「会議助成」(5千ドル)、「渡航助成」(3千ドル)を助成し、過去10年で助成件数が2.5倍、金額が10倍に増えていることなどを紹介した。

続いて、京都産業大学法学部教授の岩本誠吾氏が、国際法から見た無人戦闘機(UCAV)の合法性について、
『UCAVは兵器としては合法だが、使い方が違法の場合があり、使用規制について検討する必要がある』と指摘し、『UCAVは遠隔操作によって操縦されるため、パイロットが恐怖から解放されることで、攻撃開始の敷居を下げ、兵器発射を魅力的にする「戦闘の非人格化=プレイステーション感覚」の危険性がある』と述べた。
また、UCAVは誤操作による墜落、制御不能(logue ならず者)、ハッキングなどの技術的危険性もあり、今後は『対テロ殺害における付随的被害(多数の民間人を殺害)をどうみるかが問題になる』と語った。

民生用途のロボットの技術が軍事目的に利用されるケースが増えている。
ロボット技術のデュアルユースの可能性と危険性についての懸念が登壇者によって指摘されていた。
しかし、今回のテーマが「ロボット戦争」はどこに向かうのか?」というかなりざっくりとした内容だったこと、また「ロボット戦争」の定義自体もちゃんと示されていなかったこともあり、講演者、聴衆を含め、意見・質疑共に意見がかみ合わず、錯綜した印象は否めない。

講演内容が主に米軍の中東でのUCAVについてであったことを踏まえれば、青山学院大学国際政治経済学部教授の押村高氏が指摘していたように「無人システムによる武力行使」について焦点を絞って討論すべきだったと思う。
また、講演者にロボットの関係者(研究者や国・自治体の担当者など)や防衛省・自衛隊関係者がいないため、突っ込んだ意見交換がなく、第三者による表面的な討論に終始していた。何人かのロボット研究者に講演の依頼をしたそうだが、断られたという。

ロボットの軍事利用(紛争や対テロ含む)について懸念する国民は多い。
人道的要請と軍事的必要性(メリット)のバランスが求められ、戦争の効率化(標的殺害・人的喪失軽減・経済性など)が進められる以上、ロボットの軍事利用は避けて通れない問題になりつつある。
ロボットの平和目的志向の根強い日本でもやがて選択を迫られる時期がやってくる。
ロボット研究者も「開発のみ」に逃げるのではなく、利用を巡っての討論に積極的に参加すべきだろう。

(小林賢一 ロボットメディア)


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